FPコラム Vol.2  『老後資金の準備、いくら必要?』 

皆さん、こんにちは。セントラル保険の島﨑です。 
前回のコラム「資産形成って何から始めればいいの?」に続き、Vol.2では「老後資金の準備」についてお話ししたいと思います。 

「老後にいくら必要なのか」は、多くの方が気になりつつも、つい後回しにしてしまいがちなテーマです。 
今回は、老後資金の“目安”や“備え方”をわかりやすくご紹介していきます。

数年前、「老後に2,000万円が必要」というニュースが話題になりました。 
これは、夫婦2人の無職世帯が年金だけでは生活費をまかなえず、月5万円ほど不足する場合、20年間で約1,300万円、30年では約2,000万円が必要になるという試算からきています。 

ただし、実際の必要額は「人によって違う」のが現実です。 

  •  持ち家か賃貸か 
  • 年金の受給額 
  • 日々の生活費や趣味への支出
  • 子どもへの援助の有無 など 

 ライフスタイルや価値観によって、老後にかかる費用は大きく変わります。

老後の資金を考えるには、まず「今の生活費」が大きなヒントになります。 

たとえば、毎月の生活費が25万円の方が、65歳から年金で月20万円を受け取るとすれば、不足する5万円×12か月=年間60万円。 
90歳まで生きると仮定すると、60万円×25年=1,500万円が不足する計算です。 

つまり、自分の「今」と「将来の年金額」をもとに、ある程度の目安を立てることができるのです。 

老後に向けた備えは、大きく以下の3つに分けられます。 

貯蓄 
毎月の積立やボーナス時の預金など。コツコツ型の準備方法。 

公的年金+私的年金 
国の年金に加えて、iDeCo(個人型確定拠出年金)や個人年金保険など、自分で準備する年金制度も活用。 

資産運用 
NISAなどを活用し、無理のない範囲で長期的な運用を行うことで、資産を増やす選択肢も。 

これらを上手に組み合わせることで、「自分らしい老後のかたち」が見えてきます。 

老後資金の準備は、「早く始めた人ほど、楽に備えられる」というのが現実です。 
時間を味方につけることで、月々の負担を抑えながら、効率よく資産をつくることができます。 

「まだ先のことだから」と思わずに、“老後”は“今”から作れるという意識を持つことが大切です。 

老後のことを考えるのは、少し不安を感じるかもしれません。 
ですが、しっかり準備すれば、その不安は“安心”に変わっていきます。 

このコラムが、ご自身のこれからを見つめ直すきっかけになればうれしいです。 
何から始めればいいか迷ったら、どうぞお気軽にご相談ください。 
「あなたの未来に安心を届ける」ために、私たちが一緒に考えます。